わら細工教室
先日、地域のおじいちゃんたちによる「わら細工教室」があり、私も子供といっしょに参加してきました。
放課後の時間を利用して、一週間かけて行われます。
最終的な目標は、「しっぺぞ」と呼ばれるわら長靴を作ること。
それにはまず、わら紐が綯(な)えないといけません。
稲わらをなってつないでいき、長ーいわら紐(両腕を左右に広げたより少し長いくらいがちょうどの長さ)にして、それを靴に編んでいくのです。
ところが、わらを綯うなんてみんな初めてのこと。とても難儀しました。
わら細工名人のおじいちゃんたちにとっては、子供の頃からやっていることなので、
「んー、言葉じゃ説明できねぇ。ただこうやって手をこすりあわせてるだけだもんなぁ。」
これはもう見よう見まねでやるしかありません。
でも、いっしょに始めた子供たち、さすがに飲み込みが早い!
多少の個人差はあるものの、みんなあっというまにわら紐をつくってしまいます。
大人たちはコツをつかむまでが大変です。
霧吹きで手先を湿らせるとやりやすいことを教わって、ようやくそれっぽいものが出来るようになりました。
苦心して作業を続けているあいだ、おじいちゃんたちの子供の頃の面白い話をいろいろ聞くことができました。
わら細工は夕食後の仕事であったこと。
手が荒れる(たしかに数日やっただけですが、わたしも実感しました)ので、冬は手先に血がにじんで痛くてしょうがなかったこと。
篠ノ井(近くの大きい町。ここから20kmほど。)まで、これ履いて降りたもんだとか、修学旅行はこれ履いて葛温泉(ここから30~40km)まで行っただとか、草履はたいてい3日ではきつぶしたとか、興味深い話がたくさん!
そして、そんな話をしているうちに名人たちはもう草履が出来上がっているのです。
すごいなぁ。
私の方は、やっとこさ長ーい紐ができあがったところ。
これからそれを編んで草履のかたちにしていきます。
足の指をつかって、機織のような要領でたて糸(たてワラ?)に横ワラを通していく要領なんですが、力の入れ加減がこれまた難しく、引っ張りすぎると細っこい草履になってしまうし、ゆるすぎても具合が悪いのです。
それをいい塩梅に編んでいく名人たちの手作業は、まるで魔法のようでした。
半世紀ほど前までは、農村の人たちは誰でもこの作業ができたんだなぁと思うと、このまま廃れさせてしまうのは本当にもったいない感じ。
うーむ…。
長靴「しっぺぞ」まではとてもいきませんでしたが、とりあえず草履の形にはなったかな?(^-^;



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